日記、というよりも

 別に僕が、何かの要素を持っているから、というわけではないと思いますけど、僕が食事をする時、高確率で周囲にアクの強い人が座ることが多いです。今日も僕が座ったテーブルの隣には、明らかに自信過剰かつ口の悪い関西人の(関西人の口の悪さは悪意を持って発しているわけではない、という一般的前提を鑑みても、なお口の悪いひとだったと思います)、会話から類推するに三十歳、男の、俺は昔ラグビーをやってた自慢に始まる壮大な自慢アワーが展開されていて、その連れの女性の人はほとんど相槌に終始してて(うんざりしていたのかどうかとか、彼女がどういう意図で相槌に終始していたかはわからないです)、その男の人が同志社出で、今は武蔵境に住んでいる、という、僕の生活に微塵の役に立ちそうもない情報を知ってしまったりしてました。そんな情報まじでいらない!
 また、その向うの向うのテーブルには、いかに彼氏に気付かれずに他の男のひとと“遊ぶ”か、その100の方法などについて、ちょっとこれは…と思うほどの大声で談義を交わす若い女性たちの花園が形成されていたりと、いや、それ自体は普通の光景ですけど、店の雰囲気に割と反比例して声が大きすぎかな…という感じで一寸すごかったです。まあ今までの人生振り返ると、僕は食事の時、比較的よくそういうアクの強めの場というか光景に遭遇している気がします。気のせいかもしれませんが、主観的に言えば、そういうのが多い気がしています。たまに食事に集中できなくて困ります。今日はあんまり集中できませんでした…。
 あと、またそれとは他の場所で、酔っぱらいの人、恐らくは仕事始めを終えて「今日はとりあえず飲んじゃう?飲んじゃうの?」といったテンションで飲みに行った帰りと思われますが、その人が部下らしき若いサラリーマンに介抱されながら、ひどく上機嫌で、「ゲロッパゲロッパ、だいじょうぶ!」と言いながらベンチに倒れ込んでいたのが卑怯なくらいおもしろくて、笑ってしまいそうになりました。というより迂闊にも吹き出しました。そんな一日でした。