2004年 恋愛革命 今年こそ、あなたの恋のカタチを変えてみたら?

 職場に届くan anを精読したところ(僕が仕事をする上で、副次的にもたらされる楽しみの一つが会社に届くan anの精読です。一時期は他の女性誌も会社で購入していてもっとおもしろかったのですが、最近はan anだけで楽しさ半減…)、今週の特集は「恋愛革命」だそうで、21世紀だし、ラブレボリューションしよう!ということなのでしょう、なかなか興味深かったです。聞いたところによれば、an anに書いてあることを実行、ないしそれなりに意識する女性は多いよ、とのことなんですが、自分がan an的物言いをスタンダードと解釈するのか虚像と解釈するのか、はっきり解釈するのは危険だと思うものの、その辺りも興味深いです。そもそも、以前から、仕事で読むようになってからは特にこの手の本を結構読んではいたんですが、僕はそれでどうしたいのかな?自分もan anに啓蒙されたいのか…ということも気になります。自分のことだけど気になる。
 以下、今週の気になった部分を列挙します。

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■スローラブ
 「スローラブ」が提唱されていました。というか以前も提唱されていたっけ? 思い出せない…。スローフードスローライフに続くはスローラブ、ということなのでしょうか、何にせよ、まだ「スロー」というキーワードは存命である、ということなんだなあと感じました。雑誌に踊る特殊な、分からない人にはまるで「?」な言葉遣いって僕は微妙な意味合いで結構好きです。今までで一番なんのこっちゃでもおもしろい、と思ったのは、以前Hanakoに載ってた「まさに○○と○○(○○の中身は失念)のマリアージュが……」というくだりでした。「コラボレーション」に変わる単語としての「マリアージュ」という文脈だったのかな?それは、でも、最近マリアージュって言葉を僕は見てないでので、ちょっと寂しいです*1。もっと雑誌には言葉遣いを飛ばしていって欲しいのに。もっと意味の分からない言葉で僕を煙にまいて欲しい。
■イイ男の原石を見分ける35の方法
 本物のイイ男を見抜くために、数人がアドバイスをしていました。35の項目全てを書き出すのはタダでさえ長い自分の文章をさらに冗長にしてしまうので、数点だけ挙げます。

  • 数学に強い:an anによれば、「女とは…」などと決めつけ、偏見が多いのは文系に多いとのことで、僕は文系で、かつ、数学に弱いので、an an的に言えば駄目な男の烙印を割と押された格好になるわけですが、この記事自体も若干の決めつけに基づいて書かれているような気もします。
  • 何事も反省しがち:自信満々オトコはダメだ!ということで、何事も反省する男がいいらしいのです。個人的には、何事も反省するんですけど、それは、いい男というより、自分に性格上の問題があると思ってて、ほんと、それとはなんか違う気がする…どうなんだろ…。
  • シャツのボタンを下からかける:ボタンを下からかける人は社会的に成功しやすい(自分で考えて物事を効率的に進めることが出来るから)そうで、なんか、ん?って感じが読んでてすごいしますが、上からかけてる男は今すぐ下からかけるようにしろってことなのかな。そういや、幼稚園の時そう習った気がします。当時からその教えに潜むan an的要素に気付いていれば、と悔やまれます!!
  • 爪が伸びるのが早い:精力的に仕事をする人間は爪が伸びるのが早いそうです。えー、そうなの?
  • 釣りが趣味:こういうのを見ると、「だって、釣り好きの人に、悪い人はいないって言ってたし…」と、すぐに「ハッピーサマーウェディング」のセリフ部分を想像してしまい、ただそれだけの要素しかないのに、この記事を書いたのはモーオタでは…?などと邪推するのは悲しい性だと思います。その邪推っぷりのレベルときたら、一歩間違えると、道行く女性の服装を見て、あれはテンプル騎士団の暗号が隠されているのである!と妄想してしまうような領域に突入してしまうのかも…と危惧しないでもない感じです。って、自分で書いてる文章の意味があやふやになってきたので、次いきますね。
  • 朝、ラッシュ前の電車で通勤(通学)している:記事を書いた人の、理系で仕事の出来る知人は、ラッシュ前の電車で通勤し、就業前にメールチェックや返信を済ませてしまうため、精神的な余裕を持って仕事に取りかかることの出来る、有能な男性だそうです。ちなみに僕もラッシュを避けているんですが、それは単に始業時間が遅いから遅い電車で行ってるだけでした! というか、なぜこの記事は「理系」の仕事が出来る男性とわざわざことわりを入れているのか、文系は駄目なのでしょうか。文系ってそんなにアウトなのかな、昔、微分積分が出来なくて、経済学の単位落としてごめんなさい。思えばあの時、僕の命運は決定されていたのでしょうか。運命なんて決まってないよ、とはよく言われることですが、そうであったらいいなと今、思、い、ま、し、た。
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 最後に。なんで僕はan anなんか読んでるのかなあ。それは、僕がどこまで行っても結局は男性だから?って風なことをよく考えるんですけど、うーん、女性のことを理解したいとか、あまりそういうのではないと思いたい…あー混乱してきた。僕が男性であることで被る各種の決めつけから逃げたい、ってのは普段かなり意識する事柄なんですが、それも自分が女性誌読んだりするのとはあまり関係なさそう。まだわからないです、僕は「男」であることを意志に反して求められる時や、自分の思想や行為を一般論的な男の思想や行為に落とし込まれてしまう気がする時、それが感情的に厭で。反対に、自分でも、男だからこうしなきゃいけない、とか思ったり、それも後でいろいろ考えれば厭だったりすることもあって*2。でもそれは、an anときっと関係がない。

*1:どうも、「マリアージュ」は料理とかの分野で割と使われてる言葉のようです。その辺までは知らないで書いてしまい、反省。

*2:それでいい、と思ってる時ももちろんあります。