はてな夢日記

 近くで猫が鳴いていて、そのうち、ぐりわぁるぅぅという鳴き声がして、正面にある木製の扉から、金属音を立てて錆びた取っ手が吹っ飛んだ。取っ手は僕の足元まで転がってくる。取っ手を失った所為か扉が開き、その奥の黒がありありと見えていた。扉の中から、ごうごうと声が聞こえた気がした。ほんとうに「ごうごう」と言っていたかどうかはわからない。しかし、そう聞こえた。明瞭に聞き取れないが、いやに力強く、はっとするような恐ろしさが声に宿っていて、僕は動けないでいた。扉が揺れていた。扉の奥の黒とごうごう声に背中を奪われる気がして、またそれらにぬめりと包まれるような感触がして、悪寒が走った。
 そのうち、誰かが近付いてきて、僕を攻撃した。僕の顔に煙草の火を押し付けようとしていたその人は知らない人で、誰だったのかわからない。とても怖いので、止めて欲しかった。