今週のananにはほんとうにびっくり…。
■anan今週の名言「逆境は人生のM(マゾ)期」
 人生のマゾ期という概念はすごいです。M期は耐える時期で、攻撃的な人生のS(サド)期に向けての準備期間…ということのようです! 物は言い様というか、この言葉は面白いので折に触れて使ってゆきたいところです。ところで、これは、anan的文脈では「S>M」というヒエラルキー設定が定説である、という宣言とも取れますね。

■anan今週の違和感「負け犬」
 未婚、子なしの三十代以上女性を「すなわち負け犬」、と定義し、「哀しい負け犬」にならぬよう、「賢い処世術」を伝授する…というコーナー。まあ要するに『負け犬の遠吠え』(ISBN:4062121182)の人が出てきて処世術を伝授するというものなのですが、読んでて、なんかちょっとひでえなあ、っていうすっごい微妙な気分に。負け犬?せめてもの賢い処世術?? なんでそういうことを言うのかな。

■その他(p40〜41)
 この二ページの記事はお遊び記事っぽいですが、全体的に放り投げっぱなし感がとても強く、いくら今週のテーマが「人生の一発逆転」だからといってあまりにひどいのでは?という、ハンバーガー・ヒルのような惨状が誌面に広がっています。ちなみに記事監修人は、はなわカトリーヌあやこなど不穏な面々。以下、内容紹介します。

●「ライバルに勝つウラ技」
◇ライバルをアイドルファンに目覚めさせる
 恋のライバルをアイドルオタに仕立て上げれば、彼女は「現場系」と化し、全国を行脚するため、恋どころではなくなり、すなわち鬼のいぬ間にあなたが勝ちますよ!というアドバイス。アドバイスというか妄言。

●「なんとしても結婚したい!」
ライフラインを止めて彼を不安に陥らせる
 えーーー!? こりゃまるでゲリラ戦だ。気分はもう戦争

◇自身が不治の病だと彼に思い込ませる
 「医者の友達を巻き込んでそれとなく病気を匂わせる。不安になった彼を傍らで献身的に支えるのがあなたの役目。人は、一番そばにいてくれる人と共に生涯を終えたいと思うものです」とのこと。記事的には、文章の最後を一般論・正論でしめることにより、前半部分記述のおかしさを表面上隠蔽する(でも余計おかしかったりひどかったりする。『フライデー』あたりは意図的にそれをやるかんじ)という典型的なスタイル。つうかここのページの記事群は、彼にだって人格もあろう、意志もあろう、彼をなんだと思ってるんだろう…っていう感じがそこはかとなくするのが多い気がしました。もっと彼氏を人間として見てあげてください!せめて、人間らしく!
 あと「医者の友達」なんてそうそういないだろうから、前提が変だし、仮にいたとしてそんなことに手を貸すのはリスキーなんじゃないでしょうか! あ、でもちなみに、大学生の頃、友達に、「偽のカルテ欲しいなあ」って言ったら(なんでそう言ったのかは忘れました)、「俺医者の友達がいっからさぁー、カルテとかまじ偽造出来るって、任せろよ!」的なことを言われたことがあります。ということは、いるところにはいるんでしょうかね。もうひとつついでに、その友達は「アツいね!」とか「ヤバイね!」とか「間違いない!」というのが口癖だったのですが、とはいえその彼はスーフリのあの人ではなくまったく関係のない人です。

できちゃった結婚を狙う(安全日を偽る、避妊具に細工、などさりげない仕掛けを)
 ああ、それって「さりげない」仕掛けなんですね…。そういえば昔『Caz』にも似たようなことが書いてありました。その時のCazでも「避妊具に細工はどっちかっていうとさりげない仕掛け、ちょっとしたドッキリ、お茶目なサプライズなのであってまあそれくらいアリでしょ。結婚したいんだし!」風に実にさらっと書かれていたんですが、ほんとに結婚しようって思ってるくらい好きな人だったらまだしも(いやそれにしたって引くだろうけど)、そうじゃない人に仕掛けられたらそりゃやだろうなー。
 この細工で「結婚」に持ってくのがアリなのかどうかわかりませんが、「結婚」がただの目的になっちゃってたら本末転倒じゃない?って思います…。
 聞く人が聞けば理想論だぼけ、と言われそうなことを思う僕はまだ夢見る少年のような心を忘れていないとも言えなくもないのでしょうか。

アメリカンドリームをつかめ
 松井秀喜などの下へ押しかけて結婚を狙え!というアドバイス。もしかしたらいきなり押しかけるそのユニークさが評価されるかも?みたいな書き方でしたが、とんでもない投げやりな記事だなあこれ。あと松井でいいんでしょうか、相手。いや、いいのか…野球、うまいですしね…。あとこれ言ってるのがはなわなので無視していいと思います。

◇佐賀に住む
 これを提案してるのもはなわなので割と無視していいと思います。