書けよ日記、呼べよ嵐
書くよ。書きますよ。日記。いやもう本当にね、日記を書かないと苦しくて苦しくて…。というのはちょっぴり嘘だけどちょっぴり本当、皆様にはこの揺れる乙女心というか僕は乙女ではないので乙男心を理解して欲しいものです。なんなの、なによ! というわけで今日はJJbisの中吊り広告に心など奪われていました。特集はどうやら“合言葉は「モテモテになろう!」です”、そして“声かけられた(^.^)カレにほめられた(*^.^*) みんなのモテ髪・モテ服・モテ香水”、さらにもひとつ力を入れてる記事だと予想される“男のコ!男のコ!”という記事などがありました。全見出し中に「男のコ」という単語がいくつあったことやら…。しかしそれはさておくとして、まああれですよ、かーわいー、という感じですね。あんまりかわいいことが書いてあるので心惹かれます。僕も常々、可愛くなりたいなあ…明日目覚めた時突然綺麗にならないかなあ…と密やかに心中願っていたりするので、なんというか僕は生まれ変わったらJJbisになります! って、いや、JJbisになっちゃダメでした。JJbisは雑誌であり人間存在ではありませんでした。それにしても、JJ系に限らないですが、JJ年代にカテゴライズされる雑誌のモテ衝動はある種のハードロック/ヘヴィメタル的な過剰さを体現しているのではないか?なんて適当なことを僕は浅はかにも考えているのですが、そういうのも含めてなんとも魅力的です!(うわ、と思いつつも好き、というような)
そう、モテ髪・モテ服・モテ香水といった三種の神器的真言はモテ、モテ、モテという音声反復の快楽を伴い僕の心に打ち響き、さらに、モテモテになろう!というストレートこの上ない欲望へのまなざし、自己承認欲求のマニフェストが世界内存在としての僕を捉えて離さないのですというか、いま僕はすごい適当なこと言ったので気をつけてください。
あと本家JJでは“知らないと恥をかく2大イベントの正解服 お嫁系OLの[彼ママ初訪問服][結婚式お呼ばれ服]”という特集があったのですが、件の「彼ママ初訪問服」が、ちょっとこれは…と彼ママが引いてしまいそうなきらびやかさだったので他人事ながら心配です…。そしてまた、「お嫁系」という分類は一体…?などと、僕がJJに感じる謎と差異はマリアナ海溝的に拡がっています。けれど、かといってボーン・トゥ・ビー・セレブを標榜しているかのような、ワンランク上の女性の為の雑誌25ansなどにも、年齢的にはこちらの方が僕に親和性が高そうだとはいえ大陸的な隔たりを感じるわけで、世の中は難しいなあと思うのです。もっとモテやセレブとわかりあっていきたい…。この間お台場というか国際展示場の近くに家具を見に行ったところ、冗談のように大きいベッドがあって、「25ansで紹介されました」的な文言がベッドの横に沿えてあったのですが、物理的な大きさと、値段の数値的な大きさを兼ね備えたそのベッドに僕は畏怖しました。主に値段についているゼロの数に畏怖しました。そこで僕は、25ans オア ダイ、セレブ オア ダイといった価値観を持つ女性とマリアージュを試みる男性はなかなか大変なのだな、と感じてしまったのですが…それは僕の修行と給料が足りないせいなのかもしれません。
ちなみにその日、国際展示場では、なんだかイベントがあったのでしょうか、コスってプレイを好む方々が大量発生していたようで、セレブとOTAKUのコントラストに僕は獰猛な美しさを感じたのでした。と、まあここらで今日の日記を強引にまとめますと、世界は謎に満ちており、僕は偏見に満ちているということだと思います。