北緯41度 西経93度

※日記長いので注意してください
■日曜
 ハロモニ鑑賞後、バスで新宿へ。向かうは無印、買うのはベッド、ということで、まだ買っていなかったベッドを無印良品で購入。家は廊下が細いのでベッドを搬入できるかどうかが最大の焦点ですが、世の中どうにかなることに関しては割とどうにかなる、という思想のもと配送を頼みました!廊下でひっかかったらすげー笑う。
 ベッド購入後は直下の青山ブックセンターへ移動し、『現代思想』のフーコー特集(ざらっと読んだ限りではかなり面白そう)とか、カメラなんかを購入。青山ブックセンターで買うのはアレだ、と思われるかもしれませんが、まあいいじゃないですかそんなことは。単に青山ブックセンターから家が近いんですよ(という言い訳ができるので引越しは便利だ)! カメラは、実はこれでいつの間にか所持数が3つに増えたのですが、いかんせんちゃんとしたやつは持っていません。そもそも写真とかあんまりわからないです。楽しいとは思うけど。他に、内田百輭の本とかも、まだ読んでないやつを欲しかったんですけど、ここでの散財は命取り、ということで、色々な本を後回しにしました。固く、固く、財布の紐を握り締めるのだ、と誓い…。
 というのも束の間、散財の欲望は止まらず、HMVに足を向けることになり、ここでまた散財。これには流石の自分も猛省っ…!というじたじた気分にも少しなりましたが、しばらくCD買ってなかったので物欲は止まりませんでした。っつうかこれでも抑えたんですよ! あと5枚は欲しかった。

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●買ったCD
BEASTIE BOYS / TO THE 5 BOROUGHS(ASIN:B00021LRWM
 ジャンル分けするならば、自分の中ではBEASTIE BOYSはヒップホップというよりロックに入るんですけど、僕が“聴ける”および“買う”ヒップホップは、まあこのBEASTIE BOYS、とせいぜい他少しくらいかなあ。結局、自分が「ロックやなあ」と感じる音楽を好むという自分の嗜好があります。というか、僕にとってのヒップホップは、強面でおどろおどろしい色が強くなればなるほど自分の中で鳴らなくなる音楽なのであり、大まかに言えばアティテュードやメンタリティの部分での共感性は低く、故にどれだけ身体に響くか、身体の動き、揺れを誘うか、というのが他のジャンルよりクリアに判断基準となっているのかもしれません(いや、本当にそうなのか、この辺はもっと考えようと思います)。あ、BEASTIE BOYSは前作の時にいてもたってもいられず来日公演に行ってしまった程度には好きですよ。それにしても、メタルは強面でおどろおどろしくてもなんとなく大丈夫なんだけどなあ。不思議…。まあメタルは例えそんな感じでも強面さがまるでお化け屋敷みたいに感じられるからだと思います。
 さて、今更言うことでもないけれど、BEASTIE BOYSは少々諧謔めいた3人の掛け合いが非常に心地よかったりするわけで、このリズムとバックトラックと音声が次々交じり合う快楽は抗い難いものがあります。例えば1曲目の「CH-CHECK IT OUT」のこちらに響いてくる突破力たるや!
 なんて書いてもほとんど彼等の魅力が伝わらないと思いますが…音楽に明るくない上にヒップホップぽいのはさらに門外漢なので書くのが難しいです。まぁ、“激オールドスクールな一枚!”なんて感じのことを書いて(実際そういう風にどこかで書かれていた)、さらにリリックがどうとかフロウがどうとか適当に書けば一応の体裁がつくのかもしれないですけど、自分でも本当にわかってないのに書くとか、そういうのはしたくないのでしていません*1

Plus-Tech Squeeze Box / CARTOOOM!(ASIN:B00024ZC3E
 この人たちの前作はある意味、モーニングな娘さんたちが好きな方々必携…とまではいかないまでも、きっとそれなりに興味深いものだったと思うので、ご存知の方も多いと思います。と言うのも、飯田圭織さんのラジオで使われてる「A Day In The Radio」という曲が収録されていたからなのですが、それはそれは甘くて弾ける感じの曲で僕も愛聴していたのでした。今回のアルバムも、オシャレで器用なポップ、という印象ですが、愛聴してしまいそうなのでそれだけじゃないのだろうなあ。その辺をまだ明文化出来そうにないですが。

WIRE / 154(ASIN:B00006LF2K
 所謂ポスト・パンクが云々…なんて感じで評される、『PINK FLAG』『CHAIRS MISSING』に続く初期WIREの3作目…というか、僕はWIREの音源で持っているのはこの3つのみ、という極めてお勉強感の強い音源所持の仕方をしているのですが…まあそれはお恥ずかしい余談として、この『154』を含め、3作とも本当に素晴らしいアルバムですよ。この『154』の話をすれば、スピードが抑制されているようで内包されている感覚、と言ったらいいのか、物理的な曲のスピードは抑制されているもののスピードに付随する音の快楽はしっかりと内包されている感じ、や、直球的なポップとは位相こそ違うものの中毒性という点で甲乙つけ難いメロディとか…ほんとに素晴らしい! こういう素晴らしさをあつらえ向きの言葉でなしに伝えられたらいいなあと思うのですが、ご覧の通りちょっと無理です…。なんだろう、上手く伝えるには、伝えるための語彙の問題もあると思うんだけれど、語を尽くす毎に対象から遠ざかる(気がする、あるいはきっと実際に遠ざかっている)問題とどう折り合いをつけるか、ということが相当絡んでくると思います。そんな逡巡よりも実際に聴いてもらった方が早い、っていうんで、「とにかく聴け!」系のレビューは世に多いんだろうなと思いますが、それに倣ってしまいたいくらいこのアルバムはオススメです。

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 でまあ、CD買った後は帰って、近くのタイ料理屋で食事をしました。という感じの一日。またまた余談ですが、この店は、ボサノヴァなどちょっとオシャレに聞こえてリラックスする感じ、言うなればピースな愛のヴァイブスを演出するような曲を流したかと思うと、そのすぐ次にスキッド・ロウマリリン・マンソンなどを放ってきたりするという混沌の選曲をするので注意が必要なのでした。

■土曜
 土曜日は世間様ではめっちゃHolidayだったようなのですが、僕はあまりそうではなく、まるでPig in a cageといった様相でお仕事をしていて、その後、髪を切りに行きました。行った美容室に『LEON』が置いてあったのでぱらりと読んでいたのですが、真顔で読むのが困難であったため途中で読むのを断念…何故なら、美容室でLEONを読んで笑っている男性客はあまり周囲のお客様の精神衛生上よろしくないと思われたからです。いや、我慢して読んでいたのですが、「媚薬効果のある料理を作り、手篭めにせんと思っているニキータ(LEONでは女性のことをこう書く)に食べさせよう!」といった内容の、ただならぬ亜空を思わせる記事が目に入った時点でギブアップ…。記事中、「作る、サーブする、食べる、すべてがオヤジの“見せ場”」などという異界へのまなざしを思わせるキャッチコピーも冴え渡っており、その一分の隙も無いLEONぶりに恐れ戦きました。というかこれって場合によっては犯罪の薫りがそこはかとなくするんじゃないかな?とも思ったのですが、どこからが犯罪でどこからがそうじゃないかという線引きってむずかしいですよね…。この記事のように、ちょい不良(ワル)オヤジに媚薬入り食品を食べさせられるニキータさんは大変だなあ、というか危うし、ニキータ!などと思いますが、それにしても『LEON』で描かれているシチュエーション群がどこの世界の話なのかいまだに僕にはわかっていません。実際にあるっちゃあるらしいですが今は謎だらけです。未来はまだまだ続きます。
 ついついLEON話が過ぎました。髪の毛の方ですが、ボリュームを軽くして色の入れ直しでさっぱり。爽やかさの虚像を得ました。その後は渋谷に移動、TSUTAYAにビデオを返却してビデオをレンタル。借りたのは『ヴェルクマイスタ−・ハ−モニ−』と、なんだっけな…タイトル忘れ。ええと…実験っぽいやつです!(ひどい括り) ちなみにまだ観てないです。そういえば、渋谷の路上に、ロッキンオンジャパンが好みそう…という音楽性(偏見)の素人バンドが出ていて、通りすがりの人が十名ほど観客としていたのですが、その中に何人か、ほろ酔い気分でマワっているマワリストの方がいらっしゃいました。おや?と思い返してみるとこの日はソニンライブが渋谷で敢行されていたはずなので、その流れのオタの人かもしれません(これも偏見です)。なお、ソニンのライブですが、チケットが無いなどの色々な諸事情により行けませんでした! 今回ソニンに金子(「きんす」と読みます)を落とせなかったのは心苦しい限りです。どうしよう。こんなことではいけません。ソニンはロッテのCMに出ていたと思いますが、家の近所にロッテ本社があるので足を向けて寝ないようにします…。せめて…。
 あとは渋谷からバスで移動して、SH2というイベント(http://sh2.s19.xrea.com/)に行きました。ちなみにそれは友人が開催しているクラブイベント、なのですが、顔見せ程度に2時間ほどいて帰宅。ちょっとドラクエやって寝た。

*1:そういう風に書いている人が「わかっている」か「わかっていない」かどうかは知りませんし、そんな文脈で書く手法自体が駄目だと思っているわけでもありません。僕個人の問題として、それなりの知識のないものに対してわかった風に書くことをしない、という日記を書く際の指標にならっただけです