コールミーヤングガン

 この間、カウントダウンTVスペシャルという音楽番組の奸計、過去10年のヒット曲を振り返ってわあ懐かしい!これはもう最後まで見なきゃこの夏が終わらない!といったことを訴えかけてくるような企画意図にまんまと嵌り、眠たかったのにうっかり夜中3時間ずっとカウントダウンTVを観続けてしまうというカルマ落としの苦行みたいな行動に出てしまったのですが、その際僕は実にやばいことに気が付きました。何がやばいって、むろん、最近の曲を知らないことです。これは年齢のせいではなく、2001年あたりから仕事などといった世知辛い理由により加速度的にテレビを見る回数が減っているためだと思うのですが、思いたいのですが、特に今年に入ってからのヒット曲のわからなさ、知らなさぶりときたらありません。いやあ、モーニング娘。の曲ならお兄さんわかるんだけどなー。でももうモーニング娘。の曲ってヒット曲って感じじゃないんだよなー…と、モーニング娘。ファンの大きなお友達にありがちな自虐記述はさておき、最近、近頃の曲が覚え辛い、というかそもそも曲を知らない、という、加齢臭漂うような事実から極めて勤勉に目をそらし続けていたのがその日までの僕でした。

 しかし、カウントダウンTVを観て2004年の曲が流れた時、僕はふいと、近頃の曲は覚え辛いなあ、などとつい口に出して言ってしまったのです! 隠蔽していた、老いを認めたくない意識が露わになるその刹那の衝撃。たるや、脳天直撃であり、直撃ついでに脳からなんらかの信号、麻薬的な物質などが暴発して肉体の若返りが起こらないかしらと思うばかりのものでした。僕は以前の日記でさらっと、生き血をすすることで若さを求める伯爵夫人の話を書いたのですが、そろそろ僕も地獄の業火インフェルノに焼かれることを覚悟の吸血行動も視野に入れた人生設計練り直しの時期にきているのかもしれませんね。年を取るのっていややわー。アイワナビーヴァンパイア。って、いやいや、そういうのはジャストアジョークで、僕だって、自然の摂理である時間の推移、に伴う老化は受け入れる所存です。所存ですが…違う…嫌だとか、そんなんじゃなくて、年だよ、年だけど…などと口篭もってしまうのもまた乙男心*1というもの。なにかと複雑なの、わかってほしいな…。まあわかんなくてもいいけど。というよりわかってくれなくていいです。むしろわかる気でいるんじゃない。お前らなんかに何がわかる!
 すいません激昂してしまいました。激昂するとおもしろいかと思ってしまって、つい出来心で…。その結果はおもしろくもなんともありませんでしたが、あと念のために言っておくと、さっきあややの真似を何気なく書いたんですけれど、僕はいままで日記で同じ真似を多分5回以上は使っている気がします。さあ、なんだかぼくは同じことを繰り返し言うことが多くなってきましたよ!明日はどっちだ!

*1:乙女心に対抗する概念。男版乙女心のようなもの