This Is Just A Modern Rock Song

 高級住宅街で知られるところのTOKYOは渋谷区松涛や大田区田園調布は、日本国民の上昇志向からくる羨望を一身に集めていることで有名です。その羨望が産み出す歪みを端的に表すエピソードとして、かの松田聖子様のご息女・SAYAKA(言うなれば大文字の「SAYAKA」)は、「あなたは貧乏な恋人と4畳半暮らしが出来るか?」という問いに対し、わたしは住むなら松涛がいい、というか松涛しかわたしには見えない、といった微妙に質問の答えになっていないことを答えて世の貧乏人の心の襞を逆撫でしたなんていう事例も挙げられるわけですが、かくのごとく、高級住宅街は人の目を眩ます妖魔の類と言えます。SAYAKA自体も何せSAYAKAなので妖魔の類(主に遺伝子の並び具合が妖魔)と言えそうですが、妖魔と言えばわたくし、『FRaU』誌にてCLAMP先生の絵が表紙になって先生方のインタビューも載っていた*1、という新たな妖魔エピソードを先日キャッチいたしました! ただでさえ近頃、田代まさし再逮捕や元チェッカーズメンバー間の聖戦が伝えられ大きく揺れている本邦ではありますが、その瘴気に触発されたのでしょうか、SAYAKACLAMP先生といった、本来は隠世(かくりよ)に住んでいてもおかしくない異界の人々の蠢動が目立つようになってきたのかもしれません(本文章では、SAYAKA発言やCLAMP先生インタビューと、サード田代インパクトおよびチェッカーズ聖戦の間に時系列の乱れがあってもていよく無視します)。

 大文字の「SAYAKA」、およびCLAMP先生『FRaU』に降臨、の話に共通するのは、両者とも名前がローマ字である(CLAMP先生方それぞれの名前はここでは考慮に入れません)というのもあるのですが、何よりSAYAKACLAMP先生も恐らくは高級住宅に住む「金持ち」であるというファクターが重要なのではなかろうか、と思います。人は金を握ると変わる…そう、金を前にした人間は、恋人や伴侶、肉親ですら裏切る可能性が通常より高いのではないか……。じっさい、火曜サスペンス劇場などの映像資料から判断するに、金持ち、あるいは金を前にした人間が悪意に澱んだ状況を作り出す、またはそういった状況に直面するというのは、温泉で美人三姉妹が殺人事件に巻き込まれる確率と同じくらい間違いの無いようなことに思えます。ところで、秘密を明かすとこの文章は、要するに僕もお金がほしいんだなあというぼんくらな結論に向かってここまで書いてきていたのですが、SAYAKACLAMP先生の話から何をどうやってもそこへ繋がりそうにないので無理に繋げるのは諦めたいと思います。よって繋げないで普通に書きますがおかねほしい。いや今月超使ったんでネ…。でもあれは無駄遣いってわけやないから許してほしいなあって僕は誰に向かって許しを乞うているのか。もしかしてSAYAKAか。わからない。外は雨です。