レッツDO!歳末助け合い

 数日休んだので数日分の文量がある日記を書きます。救世軍の社会鍋、には「集められたお金は、助けを必要としている人たちのために使われます」、と書いてあるのですが、それは、一体、どの世の中と社会を救い、誰のために使われるのか。そういう疑問を心からなくさないように生きよう、と心がけているわたくしではありますが、それとは関係なく、風邪を引いてしまいました。喉が痛いです。


 風邪に関連する話ということで…先日、目白に所用で赴き、ドトールという名のコーヒーショップ、チェーン店のコーヒーショップに立ち寄ったのですが、その時のことをお話します。私は紅茶が好きでありコーヒーを好かないので、コーヒーショップと言えば、主に名前とは裏腹にアイスレモンティを飲む場所であったり、「夕暮れ時って哀しいな」とオレンジジュースとミルク混ぜながら呟くような場所でしかないのですが、それなのにコーヒーショップについて話すのは、何故なら、まあ元々風邪気味だったのですけれど、まさにそこに立ち寄った時点において私の風邪は決定的なものになったと思うからです。私は当該チェーンでアルバイト労働に従事していたことがあり、珈琲スレイヴ労働者としての苦い記憶が、その名ドトールを見る度にまざまざと蘇ってくるのですが、いや、今ほど苦い記憶と書いたのは、珈琲だけに苦いと書くのがおもしろいのではないか、と迂闊にも考えてしまったからだというのは内緒にしておきたいところです……がともかく、そのように浮かんでくる苦い記憶というよりも、それよりも何よりも風邪を進行させたのは、店内で私の後ろに座っていた結婚(詐欺?)ビジネスの人の話を聞く羽目になったからだと思うのです。


 目白という土地は、高田馬場まで伸びている新宿的文化圏と、隣駅池袋より開始される北関東文化圏の緩衝材として機能しているのではないかと常々思っていますが、私の後ろの座席に座っていた二人のうち一人、は、北関東風のテイストを取り入れつつ、ヒップでホップないでたちをした、どちらかというとやはり新宿ではなく池袋の匂いをぎらりと放つ大柄で強面の男性で、そして耳にピアス的なものでしょうか…螺子がぶら下がっている…これは後でわかったのですが中国の方でした。もう一人は、40歳〜50歳の間の年齢と思われる、髪型やスーツなどがくたびれた中年男性、日本人の男性、でした。
 私が自分の選択した座席に座ろうとしたほとんどその時、中年男性の方が「名簿をお売りするのに6万、インターネットがプラス1500円、中国人男性が日本人女性と結婚したいなら50万…」というようなことをしきりに横柄な調子で繰り返し、中国人男性の方が、ああ、そうですか、もう全部それでいいですから、わかりましたから、とそんな感じで面倒そうに返答するという負のアトモスフィア溢れる光景に出くわし、まずいところに座ってしまったなあ、と私は後悔したのですが、そのまま座ることにしました。たぶんこれが本当にまずかったんだと思います。その後も、中年日本人男性は、誰も中国人男性と結婚するのにお金を払う人なんていませんよ、中国人男性が払うんですよ、当たり前じゃないですか、と、誰が聞いても割かし差別ではないのかそれは、というようなことを厭そうな口調で繰り返していて、中国人男性の方はと言えば、それに対して怒るでもなく、もういいですよ、わかりましたよ、という風情。さらに日本人中年男性は、話に信憑性を持たせるためでしょうか、他の中国人に携帯で電話して、「いやあの時パーティやりましたよね、先生と、ははは」などという風に、この話は架空の話などではないよ、という演出―――なのでしょうか―――をかまし、ヒップホップ中国人男性にも携帯電話を渡して電話口の向こうの他の中国人男性―――サクラ、というやつなのでしょうか―――と話をさせて、篭絡にかかる攻撃に出ていましたが、これは控えめに見ても場の怪しさを増大させるだけのことだったと思います。また、さらに話を聞いてみてわかったのですが、中国人男性が日本人女性と結婚したら、30万円のキックバックがヒップホップ中国人男性の手に渡るようで、ははあ、これは…


「しょぼくれ中年日本人男性が所属する結婚ビジネス業者」
(名簿や何やらを売るなどし、ヒップホップ中国人男性に金を請求する)
↓↑
「ヒップホップ中国人男性」
(その名簿や何やらを「日本人女性と結婚したい中国人男性」に売ったり結婚を成立させたりする。業者にキックバックを要求する)


という流れなのかな?と考えました。しかし、私の勝手なイメージですが、中国人は同朋を騙すなんてこと、しないというのが定説なのでは…とも思ったため、私は私の後ろで展開されている絵図にどのような構造が隠されているのかわからず、煩悶し、その結果風邪をさらにこじらせる羽目となったのです。そうしている間にも、帰ろうとする中国人男性を引き止めるためでしょうか、Webサイトもあるので安心ですよ、と言いたかったのでしょうか、中年男性は、インターネットがね、インターネット、インターネットね、これね、見てくださいよ、インターネットね、あと1500円出せばね、パスワードをね、お渡しします、そうするとね、インターネットでね、女性の写真が見れるんですよ、ほら、これね、インターネット、わかりますか?インターネット、わかりますか?とずうっと喋っており、聞いてるこっちの頭がくらくらしてきたので、この絶望的な光景が病魔の活動を促進したという因果関係は間違いのない所だと思います!根拠は例により、ありませんが…。


 そういうわけで、最早、風邪を悪化させた私を救うのは、このサイトの左ナビゲーションに設置された、たのしい雑談掲示板への、皆さんからの書き込みのみです。これは、はてなにはコメント機能がついているものの、それだと日記単体に対するコメント、って感じになってしまうし、もっと自分は自由闊達に、いろんな雑談をしたいと思ったため、置いてみたものです。ちょっと前に設置したのですが、案の定、どなたも気付かず……どなたも書き込まず…まあ、普段からコメントのつけようのないつまらない日記ばかり書いていますし…しょうがないのはわかってるけど…でも…ちょっと…寂しかったナ…アタシ…といった風情で皆さんからの書き込みをお待ちしているので、よろしくお願いいたします。内容はなんでもいいです。歳末なのでたすけあいましょう。あと、どうして私のような愚物と歳末だろうがなんだろうが助け合わなきゃいけないのか、などとは考えない方がいいと思います!というか考えないでください。