日記系サイトの裏事情

 こんばんは、ファッションパンク(ハンドルネーム)です! 有能すぎて雲霞のごとき勢いで労働タスクが積み重なってて忙しすぎるので久々の更新です。以上有能自慢でした。それではー。
 じゃないや、まだだ、まだ終わらんよ(日記および仕事が)。ついでに有能じゃない、ちっとも有能じゃないよってな按配で、要するに僕は無能だから仕事がたまるんですよ!This is 摂理!


 ところで、先ごろ入籍したところ、M本くんという友達が「これからのドリフトウッドははアレだよ君ィ、君の妻との闘争日記を書きたまえよ。去勢のメタフォリカルなサインであるところの、家父長的権力の失墜を示唆する存在であるところの、つまりそういった“男根的支配権力が瓦解する恐怖”のマテリアライズとして君臨する『鬼妻』に虐げられる君の闘争的日々を微に入り細に入り記した日記でも書けばだ、ユーノウ、その日記を本として出版出来てだよ、世の男性諸氏、あるいは女性からもあるやもしれないが、まあとにかくサイトも本もドッカンドッカン大人気になってだね、するってえと印税がガッポシフンゴマラっちゅう勢いで入ってきてようけ儲かるさかい左方向にある団扇を扇ぐ生活になるらしいで!レッツビギン!」みたいなことを言ってきたので、ひとつお金の匂いをずいいと吸い込みお空にいっぱい羽ばきたいお年頃の僕なのだから、そういう日記にチャレンジしてみたいのであり今日これからいろいろ誇張して書きます。あと友人の名誉のために言っておくと、まあガッポシフンゴマラとかは一言も言っていないのですけど。ごめんなさい。


 さて、僕はといえば、石川梨華さんを好いて、いや尊敬かな、半ば敬愛と言えた。好いて敬愛しており、今春、モーニング娘。を卒業するという彼女の美勇姿は是非ともこの目に焼き付けておかねばなるまい、と思っているのであって、それが出来なくては、俺は、俺がモーモーオタオタなんてのたまってた数年は、何かと石川さんが、石川さんの、石川さんによる、石川さんだ、などなどとインターネットに向かってうわ言を発していた俺の数年間はなんだったのか。それが出来ないなら結局石川さんに対する僕の想いは嘘だったのね、そうよ、嘘つきあんた、嘘つきな僕、僕は塵か芥かのような存在なんだわ、ということになってしまうよな、くらいに感じていたのですが、ちなみに現在、想定される石川さん卒業公演日は5/7のようなのですが(あってますか?)、もうなんていうか、その頃には日本にいないことが判明しています!わーい!なんだそれ!最終公演多分見・れ・な・い!


 まあ、要するに、僕は結婚したわけなのだが、旅行、そうだ、旅行に、蜜月旅行に行くことになっていて、その日程がちょうどドンガラピシャリと石川さん卒業公演近辺にぶち当たるのだ。よって見れない。公演見れない。妻は策士。妻曰く、
「目論見通り」
とのことで、いや、実のところは目論んでいたかどうか、まるでわからないのだが、つまり、妻は首尾よく僕と石川さんを結ぶソウルラインを一撃で寸断せしめることに成功したというわけだ!!何たることか…おおハニー、ああダーリン、君の奏でる残酷な天使のテーゼは実にロンギヌスの槍の如く僕を悲しみ色に貫いたんだゼ…。
 ってなわけで、自称石川さんファン――「石川さんファン」をすら名乗れないのではないか、との思いに僕は囚われている――の僕としては、本件は断腸の思いであるのだが、じゃあ妻に対し、「石川さんの公演見たいから旅行日程ずらそうか、ずらそうよ、ずらして」などとはとてもじゃないが、直接顔見て、言っえない!といった風情なのである。というか、試しに直接顔見てふざけて言ったら、ミキティみたいな表情で「ハァ?」って言われた!こわい!ふざけたのが良くなかったのか…じゃあ真面目に言えば良かったのかなあ…いやいやそれはない。
 まあしかし、それも当たり前の話で、逆の立場なら僕が美貴様顔でもって「ハァ?」と言い放っていてもおかしくはなかった話なのだし、何より、そこで石川さん公演を選ぶ、「石川さん>妻」であるくらいなら、そもそも結婚などしてはいないのだ…。僕は多分最終公演、とかその近辺の公演には行けなくて、だから石川さんファンからすると、妻を放れ、質に入れてでも見ろ、と思われてしまうのかもしれないのだが、僕にとって「妻>石川さん」であるから、それは出来ない、と思う。僕は最早石川さんファン <とは言えない> のかもしれない。ついでにいうとこの日記も闘争日記なのかどうかはわからないし、お金を生む <とは言えない> だろう。妻との闘争日記を書けば印税が入ってくると聞いたが、つまらなかったらまるで駄目だとはまことに厳しい世の中だ。氷の世界。