平安京ラブストーリー(横浜市歴史博物館に行ってきました)

日記のタイトルはもちろん「桓ー武っ!セックスしよ?(怨霊が手招きしながら)」でおなじみのトレンディドラマから着想を得ていますが、私もそのように歴史に思いを馳せることもあるわけで、せっかくのGWですので、横浜市の歴史博物館に行ってきました。


横浜市歴史博物館Webサイト】
http://www.rekihaku.city.yokohama.jp/
http://www.rekihaku.city.yokohama.jp/kids/

この歴史博物館は今までも何回か来ていますが「基本、人が閑散としている」「行政が予算ぶち込んで建ててる」「GWなのにここに来る人はかなりレア」「子供にとってはハズレ感が漂うっぽい雰囲気」に加えて「実は結構面白い」という私好みの要素が揃った施設です。ちなみにWebサイトのトップに「ゆずっこも注目!」として、「ゆず」からもらったサインの展示をアピールする欄があるなど、歴史と無関係であろうが掲載してしまう姿勢もたまらないというか、全ての事象を何かしらイルミナティフリーメイソンの所為にするレベルのこじつけというか、涙ぐましい集客努力も垣間見られる点など見ていて絶頂すらおぼえますね!


そんな素敵な公共施設なんですが、なかでも、1時間に1回程度「歴史ショー」なる催し物があって、すごくイイのです。
まあ別室でこう、横浜市2万年の歴史をムービーでダイジェスト紹介する、ってやつなんですけど、単純にムービーを見せるだけではアカン、と思ったのか、ストーリーに応じてモニターがスルスルスルと開いてミニチュア歴史人形みたいなのが出てきたり、結構仕掛けがしてある。

それと、写真で添付しているトリ(尾長鶏のレックル君)。この博物館の案内役らしく、入り口でこそ「ヤッホー!ぼくレックル!たのしい歴史博物館へようこそ!」みたいなフレンドリーな笑顔でお出迎えしてくれますが、歴史ショーに至ると態度が豹変。ショーの冒頭では、部屋が真っ暗になった後に、一切笑顔の無いレックル君の機械人形がモニター下からニョキニョキ現れ、すごく厳かな声で「さぁ…2万年の横浜の歴史を見るのだ!」みたいに命令してきます。しかも動きがカクカクしててすごく怖い(幼児が泣いて逃げかねないレベル)。あれ?なにこの、入信まではすごく優しいのにその後は……的な新興宗教みたいな扱いは?と思うのも束の間、横浜市2万年の歴史が15分程度にばっくりまとめられてわかってしまうお得コンテンツに飲み込まれるという寸法。いやあ、ぼくたちわたしたちの税金いくら使ったのかなーこれ。あ、ここに予算使っちゃいました?みたいな感じで、ゾクゾクするくらい最高でした。


そんなショーを妻と娘と一緒に見ていたんですが、うちの娘、よく泣き出さなかったなー。娘の歴史ショーの感想は「トリさんがねぇ〜、こぉ〜やって出てきて(おばけの真似)、ピカッって光ったんだよねぇ〜〜。すごかったね〜〜!」だそうです。2万年の歴史は概ね伝わりませんでしたが、楽しんでたようなので良かったです。

ちなみにこのトリ(レックル君)は、博物館のグッズショップなどでも商品化されており、まあ売れ行きは推して知るべし、といった感がありましたが、商品名はなぜか「尾長鶏」。ショップ店員のおばちゃんが博物館職員に対し「やっぱり尾長鶏じゃなくてレックルを商品名にすべきよ!」と熱い議論を吹きかける姿も見られたので、今後のレックル君の動向が気になります。


GWはもう終わってしまいますが、この横浜市歴史博物館、例えば小学生の自由研究のネタに使うなどの場合はすごくいいと思います。幼児の場合は、楽しめるかどうかはその子次第な気もしますが、実は大きな公園(遺跡やアスレチックもあるよ!)と繋がっていたりとか、いろいろ「使える」施設でもあるので、あんまり人がギュウギュウ状態の資本主義の権化マウスやハロー!商売上手ネコの国とかに行くのも疲れるよナア、と思っているお父さんお母さんには、もし近所に御住まいでしたらですが、そっとオススメしておきます。