10月10日の日記、シン・武蔵小杉

一昔前まで、武蔵小杉には特に何もなかった。と自分的には言い切ってもいいくらい自分との関係も薄かったし、実際、大きく何があるというわけでもなかったように思う。のが、いつの間にやらタワーマンションが林立し、ショッピングモールは新設され、住みたい街の上位に来ているわけで、そりゃあシンなるゴジラさんも侵攻ルートに選ぶであろう、という按配なのですが、そういや武蔵小杉がシン・武蔵小杉になって以降一度も行ってないことに気付き、行ってみました。

感想としては、横浜市で言うとセンター北がある程度開発されてから行った時の感覚に近かったです。世帯年収はそれなりの中での差異化ゲームが其処彼処でありそうな感じ。ただ、地域一帯が横並びではなくて、武蔵小杉自体はそれなりに古い街を再開発しているのが違う。ショッピングモールの屋上で子供を遊ばせながら、見下ろすように屹立するマンション群を見渡すと、団地は横に拡がる、けどタワーマンションは縦に伸びる、横並びの中での差異化ではなく、上層と下層にまず差分があり、その差分が拡大再生産されるイメージが浮かぶ。もし自分があのタワーマンションに居を構えるなら、N階あたりが妥当なところかどうか、という下世話な想像力が働き、そして、そこにはゴジラが幻視されるのであった。