ベランダ立って胸を張れ

今の所、転職はして良かったのだろうと思う。大分、時間的に白くなった。つまりホワイトになった。何せ前職では長い事労働していた。文字通りの意味で。


世の中的に、労働に時間をかけているという事は、それだけ非効率で無能だからである、という言説がある。これはあまり面と向かって否定される事はない。が、はっきりさせた方が良いのは、それは長時間労働は会社に対する貢献として是であるという旧態依然というか搾取的な価値観の逆張りとして正しいのであって、実際はそこまで単純化出来る話ではなく、個人がハイパフォーマンスでフルコミットなビジネスパワーを発揮すれば組織の効率化が為されて必ずバンザイわー最高、ってわけではない。のだが、どうもこの種の仕事論などの仮想敵としては、想像上の組織ではなく想像上の個人や古い言葉でいう「クラスタ」が選択される気がしていて息苦しい。いやまあ気のせいかもしれない。


ただ非効率や無能さは、個人事業であれば個人の課題とも言えるかもしれない?が、組織に属するなら組織の課題でもある。組織レイヤーの話と個人レイヤーの話は分けてしかるべき、なのだが、特にインターネットでは、右だの左だのってな間でお互いのダメそうなところをわざわざ拾い、それを材料にぽんぽん「クラスタ」間で攻撃しあって、それぞれがそれぞれを自分より下の馬鹿と思う事で日々溜飲を下げる、という高等遊戯に勤しんでる方も多そうなので、そう思えるのかもしれない。


こうやって、ちっともぴりっとしないけど個人の意見は概ねこんなレベル感になるよねってなことを書けるのも、時間ができたからなんであって、そういう意味じゃ今の方が遥かに効率的ではある。突然なれるわけはないので依然として有能ではないですが、それでも効率的なのは確か。ただ、それは組織環境に大いに依存すると思いますよ。というわけで、ぼくの仮想敵は、なんでも個人の責任範疇に押し当てようとする人や、見下し攻撃をすれば自分と反対に近い位置にいる人らをまるっと馬鹿扱いできるイージーな思考の人ってことになるかもしれませんが、それでだいたいあってます。