バスルームでひとりきり暴れないで

 僕はといえばどうも割かし髪が伸び伸び、その具合ときたらざんばらざんとしたもので、これではまるでジャンバルジャンのようです。ジャンバルジャンといえばああ無情、レ・ミゼラブルですが、まあよく憶えていないけど確か10何年も投獄されていたって設定なのだから、彼の髪だって伸びていたでしょう。きっと。ちなみに、かの作品に関して言えば小学生の時分に読んで心が動かされた結果の涙など流した記憶があります。まあそんなピュア心(紋舞らん『KISS×2スキ!恋せつな色』歌詞より抜粋した言葉/概念)アピールも大概にしつつ、ざっくりと話を飛ばしますと、冒頭の記述によりそろそろ僕は髪を切らなくてはならないということがおぼろげに理解していただけるかと思います。
 髪には霊的な効果が宿る…とは何かよく聞くような気がしますが、僕のそれは果たして良い方向へと霊さんが働いているのかはあまりわかりません。というのも先日、いやどうしよう、まあいいや、言ってしまえ、詳細は記述しませんが勤務先のBOSSに内線電話でお小言を頂戴する機会がありまして、姿が見えないのにお小言をいただくとは、まるで例の、権力の象徴めいた全展望監視システムであるところのパノプなんちゃらとかいうあのパルプンテみたいな名前の施設の中にいるようだわあ、とその時は思ったわけですが、よく考えたらどっちかっていうと星の巡りが悪かっただけなのかもしれません。そのような星の巡り合せはラッキースターっていうよりはブラックスター、わるい霊が働いているのでは?と考えざるを得ないわけで、ここに至り僕は髪の霊的効果に注目することになりました…。というのは嘘で、実際問題、髪が目にかかったりして視界を遮られるなどの実害も出始めていることですし、そろそろ切り時なんですよね!どこで髪を切ろうか思案中です。せっかく東京にいるので、遅れること数年以上という按配に、か、かり、すま?的な美容師さんに切ってもらうという羞恥プレイでもしようかなあと少しだけ思っています。実行しませんが…。というより今そんな美容師いるんだろうか。いなさそう。でも、もし何かの度胸が僕に到来して、その目論見を実行する際は、もちろん、「かっこいい髪型にしてください!」って頼みたいです。そうすれば、わたしの中の何かが変わる気がするの…。
 いや、与太話はここでおしまいにします。そんな感じで、髪切りたいって話だけで1000文字くらい書けたので満足です。それでは。