そういえばサイトなんて持ってたっけ、とか書いてみるけど、本当は忘れたことなんてない、ただ、書いていないだけ

20年以上は前にテキストサイトなんかやってた連中はあのころ爪弾きにされていた社会に適応できているのかいないのか、ってことで言うとまあまあ適応しているのだろうし、していなかったらこの世にいなかったりするかもしれないし。それで自分はといえば、こんな風に何かを書き出しているので、適応しているともいていないとも、歯切れの悪い感じです。

 

いよいよ50代すら見えてきた我々。というか、あの人とかあの人はもう50代だったかな、なんてことを思わないでもない今日このごろだけれど、自分にはせいぜいが島耕作の一コマに出てくる通りすがりのモブキャラにギリギリ見えるか見えないか、程度の社会適応力しかないことはもう十分わかっているわけだから今日も明日も誤魔化し誤魔化し生きつつも、それはそれで懸命に仕事とかしてたりするのです。

 

そんな風に日々過ごす身にもかかわらず、こうやってインターネットの片隅で何かしらを書くことを完全には止めてない。20年前のような調子でちょっとおかしなことを書こう、なんて気にはもはやなれないけれど、意味のない文章をただ続けて、続けて、書くということから得られるゆるやかな中毒感は喫煙の習慣などに似て、全部止めることは難しいのかもしれません。

 

そう、ここ数年は妻がお父さんの過去をべらべら喋るので、思春期の娘はお父さんが昔、よくわからない怪しげな人たちと若気が至るような交流があったり、お父さんがカップリングの片割れとして出演する作者不明のBL小説が昔ネットにあがっていたことなどを知ってしまっており、居たたまれない。

 

が、娘はしっかり中二病なので、我が家は血で争うようなことはしていないというか、争えないものである。

 

というわけで自分にだって正直仕事にせよ家庭にせよ、ここには書けないあれやこれやの事柄はあるけれど、きっとあのころ日記を書いてたみんなもそうなんだろう、とぼんやり思っている。昔、良く話していたりしてたはずの何人かの人は、今はもう生きてるか死んでるかも、わからない。

 

来世はアイドルになりたい。