ハウルの動く城

 は観ていないんですが、金曜、仕事を終え、会社から出て、やあやあやあと渋谷に向かったところ、ふと古ぼけて崩壊寸前の様相を呈している自分の携帯電話を見てみれば着信2件。よい子悪い子普通の子、と同様、着信にもよい着信悪い着信普通の着信が存在する事は皆さん御承知の通りかと思いますが、まあ結論から言うと悪い着信でした! 着信相手には僕の勤める会社名が表示されており、会社から電話がかかってくる場合、良い知らせである確率などほぼ皆無ですから、いきおい僕のデストルドーも形而下になりかけたというものです。恐る恐る留守電を聞いてみれば、Nというくらいあんと様から、連絡よこせとの電話があった模様…で、ROCKTRANCEFORMED状態にある渋谷の街の喧噪の中、N様に電話をかけてみると、電話口の向こうから、ファックスオクリマシタノデシキュウカクニンシテイタダケマスカという言葉が遠ざかる潮騒のように聞こえた……。ざわざわと蠢くその音をさらによくよく聞いてみれば、急な依頼なのにもかかわらず、納期は月曜朝で、という不穏な呪文の詠唱まで聞こえてきた。つまり俺は邪法にかけられた。時刻は金曜夜22時頃。土日を挟んでやれということか?っていうか納期が月曜朝で仕様は至急確認ってそれはイコール俺に今から会社に戻れということであって、するならもっと早く依頼しろよ、と思ったのだが、かくして、しわ寄せは下へ下へと押し寄せてくるのである。実際に作業をやるのは実は外注さんなので、要するにさらにしわ寄せは発生し、つまりなんとか外注さんに頭を下げてやってもらうことになるのだが、俺はといえば、その口から、月曜朝は厳しいですね、間に合わないかもしれませんよ、その点ご了承くださいと予防線を張りつつ、いや間に合うように頑張ってみますがといった心にもない言葉が勝手に飛び出してくるのだった。客と外注の間に立つ、保身と保険に彩られた自動応答マシーン、つまりこれがサラリーマン脳で動く俺という世界内SONZAIなのであり、諸々のことに思いを馳せると涙もキラリ☆とこぼれおちようというものです。そう、俺が天使だったなら…。


 ってなわけでそれから会社に戻ってみればFAXは届いていないし、仕事の仕様は微妙だし、もう一度問い合わせしたりとかメール書いたりとか頭下げたりとかへいこらひいこらしてるうちに日付が変わりかけて、否変わってやっと帰れたのでファッキンなシットを感じさせるような一日であったなあと思ったのだが、会社から着信が来た時は実はHMVでお買い物をしていました。id:amnさんがMixiで「渋谷HMVでいい感じのCDが叩き売られているので行ってみればオアダイ」といったようなことを書かれていたので、意気揚々と向かったHMVでお買い物を楽しんでいた最中の惨劇だったのです…仕事め…。あとid:amnさんは別に「オアダイ」とは言っていなかったので、事実を歪曲してお伝えした事をここにおわび申し上げます!


 でも悔しかったのでCDはしっかり買った。以下買ったものー。
●THE SECRET MIGRATION / Mercury Rev
※3年半ぶりのアルバム。脊髄反射的に購入。Mercury Revはすばらしい…。いつ聴いてもうっとりしてしまう。

●Gravity Talks / GREEN ON RED
※この人たちのCDはじめて買った。いいっすね。

●a boy named sue revisited JOHNNY CASH / V.A.
※JOHNNY CASHのトリビュートアルバムかなこれは。ドイツ語でうんたらかんたら書かれているからドイツのバンド中心なのか?知らないバンドばかりだったけれど。

●VENUS69 JAPANESE ELECTRONIC POP ART MUSIC MUSEUM / V.A.
※イタリーなアーティストVALVOLAさんの曲を日本人アーティストがリミックスしたコンピ、なんだってさ!へー。CDみたら、プラステックスクイーズボックスとかキュビズモグラフィコとかの名が。

●FREISPIEL / FAUST
※「ジャーマン・ロックの雄」、ファウストのリミックス盤。ジャーマンメタルなら昔聴いてたんだけどなー。正直疎いジャンルですこの辺。

●SMALL BUT SWEET / V.A.
※インディーギターポップ系のコンピ。

Secret Migration

Secret Migration

Gravity Talks

Gravity Talks

A Boy Named Sue

A Boy Named Sue

Freispiel

Freispiel