ナメダルマ冥途隊

ナメダルマ
 ワシや!魔が差して文体変えてみたくなったナメダルマ綾川(ハンドルネーム)やで!ってなわけで小生、メイド喫茶というものに、恥ずかしながら人生初となるのですが、先日行ってきたのでありマン。妻と一緒に。というのも、近頃忙しくてデートらしいデートをしてないなあ、ってんで、どうしようかとひとしきり思案したワシは「メイド喫茶行く?」なんてな感じでコジャレ気分でロックンロールとばかりにビッとオファーしてみたところ、妻がけっこう興味を示したものであるから、ニョホホ〜、なんつって外出した次第。


 で、行った場所はってえと、都内メガテン度(建物の中がメガテンのダンジョンに似ている度)において五指に入るであろう魔窟・中野ブロードウェイにあるTeaRoom Aliceなるカッフェーなんザンス。JR中野駅の北口にある商店街「サンモール」をしばらくまっすぐ歩くこと3分程、するってえと件の中野ブロードウェイが見えてくるのでありマンが、まあ中野の「ブロードウェイ」というと、マンだらけなどという名前のお店がある所為か、オタオタと慌てオタめくオタさんたちが多数と、あとは地元のオジサンオバサンも多数棲息するという有名な場所。なものでワシらも焦ってしまい、ここ、こここにメイドがいるに違いないワイ!なんてな妙なテンションでさっそく4Fへチン入の巻。


 それじゃあってんで店の前に着くと、オヨヨ、何やら非常に入り難い雰囲気というか…素人さんが入っちゃいけないアトモスフィアというか…冷やかし気分ではなかなか入れないような感じ。まあ冷やかしでナシに実際に入ろうとは思ってたのでありマンしたが、う〜ん、どないしよ。なんて店の前で悩んでいると、Hちゃんっていう山川恵里佳似のおメイドが登場。ン、山川恵里佳似ってのが個人的にナシなのはともかく、なかなかカワイイんでないの?ここで一次元的思考をリゾーム化するためにも新たなフレームを導入しておこうというのが本稿の主張である。Hちゃんてば薄水色してひらひらとしたデザインも眩しいメイドティックおべべに身を包みながら、いらっしゃいませぇ〜、なんつってワシらを誘導するもんだから、ありゃりゃりゃってな按配でフラフラとお店へIN。


 ちなみに中には、女性であるところのおメイドさんが前にいるってえのに堂々と「素晴らしいエロゲー」や「尊敬するエロゲーライター」について話をしているオタクさんたちと、裏原系、っつうか、原宿を通り越して新宿で乗換えて中央線に来ちゃったのね、ってな感じのファッションをしたおギャルが2名。そんでもっておギャルたちはどっかの店員さんらしく、アニソンの話なんかを大声で話しているし、なかなかのカオスなんざんす。で、ワシらはそんな中、オズオズしながらもアイスココアなんぞを頼みマン。大声でオタ話が展開される店内に別段文句は無かったザンスが、ワシら例えば「お前ら冷やかしじゃあないのか、己らは真にメイドを愛しておるのか?」なんて問われようものなら「ごめんなさい」するしかないというか、つまり場違いでなんか申し訳ない気分…。そんな周りの空気に気圧されたか、カッポシフンゴストローとばかりにストローを所在なさげに咥えつつ両足ピーンとばかりに緊張し、周囲の大声にも負けないようなこの場に相応しいオタ話も出来ず、敗北感にまみれた小生。こりゃあたまらんってんで、すぐにレジにイグー!とばかりに支払いを済ませ、そそくさと退出しちゃいマン風情。いやぁ、もう少しメイド愛とオタ実践修行の必要があったなー、ちて反省しきり。次は「はにゃあ」とか「ふにゃあ」とか「ご主人さまぁ」とかおメイドちゃんたちから言われるようにがんばりたい所存でガンス。って言われないか。そもそも言わないね。


 まあ、そんなこんなで萎縮しながらも、Hちゃんのスカートがちいとばかし短かった(この祝祭的興奮)(この祝祭的興奮)のにはさすがに注目せざるを得なかったワシでありマンしたが、ちなみに気になるお代は二人で小1枚強。あと中野のまんだらけでは、外人がエロ漫画コーナーをうろうろしながら「Ah-Ha?」とか言いつつ「シャイニングムスメ*1アリマスカ?シャイニングムスメ」って店員に聞いてたのがおもしろかったです。そんでもってその後は沖縄料理の店でゴーヤチャンプルーなんかを食べて帰宅。というかデートじゃないですね、これ。

*1:『シャイニング娘。』:モーニング娘。ハロプロの皆さんをモデルにしたキャラクターさんたちが性的に大変なことになったりする漫画。オタの間では有名、かつ賛否両論だろうか。