六本木ハンバーガーヒルズ

 昨日、はじめて、草なぎくん主演のドラマ『ヒルズに恋して(仮題)』こと、ヒルズ通りでつかまえて、をちらっと見たのですが、時代設定がいつなのかわからず混乱! だって、「ネットオークションサイトを立ち上げる」とかどうこうとか、言ってるし、ということは、今からネットオークションサイトを立ち上げるのかな?競合が既にたくさんあるのに?今さら?それにサイトおよびオークションのシステム構築からデザイン(見た目しょぼかった)からコーディングから何から草なぎくん一人でやるの?と思って、「え?これいつの話?というか何の話?」と訝ったものの、草なぎくんは天才PG、いわゆるスーパーハカー的な能力者だったようでサイトは見事に一瞬で立ち上がっていたみたいです。よかったよかった…。どうでもよかった…。


 いや、かつて、キムタクさん主演で建築家を描いたドラマが、建築やってる人たちにとっては「ぶっちゃけありえない」と不評だったそうですが、今回の、ヒルズ畑でつかまえて、で描かれる仕事に類似する内容のJOBに就いてないでもない僕も、要するに一介のアイティーせんしとして思うところはありますよ! ほら、なんだってあんな、AH オヤジになったら語りたい、YEAH すごいすばらしいビジネスだった、と自慢したい(さあ オネエさん CHECK IT OUT!)みたいな、六本木近辺の夜のちょうちょさん相手に夜な夜な語られるような歪んだサクセスストーリーの戯画を見せられなきゃならないの?だとか、ちょっと現実と乖離してるよね!(ドラマであることを忘れて文句)、だとか、そもそも草なぎくんのドラマが好きではない…とか、草なぎくんの髪の毛はなにがしかのテクノロジーの恩恵か微妙に復調してらっしゃるのでは?とか、このように僕が『ヒルズ通りでつかまえて』について考えてゆくと、ナマクラな小言が飛び出した挙句うっかり私情も混ざろうってなもの。人間、自分の領域とバッティングするものに対しては厳しくなりますよね…。まあアイティー長者の世俗的なイメージと戯れると、結果ああいうドラマもできますわね、みたいな、そんなシニカルでスナフキンな気分の発露も禁じ得ないわけで…。


 とかなんとか文句をつけてる僕ですが、しばらくしたら『ヒルズに恋して(仮題)』大肯定派にあっさり転向しているかもしれないのでそこんとこヨロシクお願いいたします。ドラマの中で堤真一が「ネット(≒俺)の世界では地上よりも早く時が流れる」「お前が500万売り上げている間に俺は14億稼いだ」的なことをゆってまして、自分のいるヒルズを「天界」、それ以外を「地上」と分割するセリフ使いの鮮やかさや巨額のマニーハニー話に、「これは実はおもしろいドラマなのでは…」と、本当のことを言うと僕は既にココロを動かしかけています。そのように、インターネットキッズな僕の気持ちだって天界ヒルズ時間のように早く動くのですし…3週間後くらいには、目指せトップオブザ六本木ヒルズ!みたいなことを真顔で日記に書き出してもおかしくはないですからね。とりあえず、現行の社内体制批判や、俺ならこうビジネスる、俺は実はこんなセレブと友達、みたいな話を書き出したらいよいよだと思ってください!さようなら!