本メモ

きのうブックオフであそんできたよ。以下買ったもの。

●『ヨーロッパ封建都市』 鯖田豊
 中世都市とか、好きなんですよね、ちょっとうっとりする…というか、学生の頃そういうゼミに一応在籍していたもので、今でもたまにこういうのは読みたくなります。
●『日本神話と古代国家』 直木孝次郎
 神話本、久しく読んでなかったですが、安かったので買って読もうかなー、と。僕の神話知識はたいてい女神転生から、という有様です。
●『リリス』 G.マクドナルド
 名前は聞いたことあって、でも読んでない、っていう感じだったので購入。この手のジャンルはけっこう好きな感じですし。
●世界文学全集45『白痴』 ドストエーフスキイ
 河出書房から昭和44年に出てたもの。装丁がしっかりしてて、巻末には写真付き解説なども付いてる。ああ、こりゃええね、ってことで購入。
●『冷静と情熱のあいだ Blu』 辻仁成
 僕はこの人のことを「悪い辻」「駄目な方の辻」(なお、「良い辻」「良い方の辻」は言わずもがな辻希美さんです)と密やかに呼んでいる程度には苦手なんですが、いやいや、でもね、単なる読まず嫌いかもしれないじゃないか…ということで、震える手を抑えつつ買ってみました。それで現在、ページを五ページくらいめくりましたが、絶賛挫折中です! だって…

 人はどうして出会ってしまうのだろう。そんな哲学もどきの問い掛けが、このルネッサンスの精神を残す街では、ぼくを捉えて離さない。

って、なんですかそれは! そもそも「人はどうして出会ってしまうのだろう」から正直違和感が漂っているのですが、それはまあ文章がまずいよなと言うより僕の辻仁成に対する偏見から来るものかもしれないので、読み進めてみました、けれど…「そんな哲学もどきの問い掛け」って表現が出た時点でアウトでした…。ごめんなさい…。表現って重要なんですね…たったワンフレーズなのに読む気がなくなる…。
 ちなみに、

「ブルネッレスキの建築って、すばらしい! そうおもいませんか」
 ほとんどの人々は片言のぼくのイタリア語に驚き、東洋人であるところのぼくの怪しげな笑顔に圧倒され、視線も合わせずにその場から立ち去ってしまう。あおいもぼくのそういう性格には、時々ついていけなくなる、と口にしたことがあった。
「あなたって人は、場所もわきまえないで、わたしをこまらせる冗談ばかり」
 もちろんあおいは視線をそらして立ち去ったりはしなかった。むしろ突拍子もないことを言い出すぼくのことをいつもどこかで面白がってくれていた。
「順正は変わっている。変わっているところが好き」
 変わり者だったぼくを彼女だけが見放さなかったと言っても過言じゃない。世界でただ一人、彼女は僕の理解者だった。

という文章もあったのですが、本当に、まじで、驚くくらい、どこがどう変わり者なのかさっぱりわからず、これも読む気失せ失せポイントでした。ただ、これは文章の問題ではなく、僕の読み方・知識の問題なのかもしれません。イタリア的には、片言のイタリア語を使い笑顔で話しかけてくる東洋人という時点で変わっていて、イタリア人もびっくり、ということなのかもしれません。
 こっちも両方買ってこそ今回のチャレンジには意義があるのかな、と思って江國香織の方の『冷静と情熱のあいだ Rosso』も購入検討したのですが、悪い辻さんの本を買うだけで力尽きてしまったので、そちらは自分で買わず一緒に行った人をうまく籠絡し、買わせました。
●『コミックVOW
 昔ウチにあった。懐かしいので購入。マンガネタはやっぱ瞬発力があります。
別冊宝島『いまどきの神サマ』
 1990年に出た本。当時のオウムや前世ネタ、幸福の科学、オカルト、などを取り上げてた本。これも昔ウチにあった本で、確か父が買ってきたやつでした。あと幸福の科学本とかも買ってきてたなあ。当時、うわこの人大丈夫かな、なんて思ってたのですが、この別冊宝島はとても面白かったのでよく読んでました! なお、僕の、『僕の地球を守って』とのファーストコンタクトはこの本でした…。何やらやばい漫画がある、前世とか言ってる、触れない方がよい、と中学生になったかならないかの頃の僕脳にインプットされた『僕の地球を守って』でしたが、その後高校生の頃、読み出したらはまってしまって、全巻揃えてしまいました。好きなキャラは紫苑と春彦です!
 この本で印象に残っていた文章は、


オカルト雑誌の文通欄の投稿は、ほとんどみな「私は戦士です」と主張し、他の竜族や妖精を募集している。巫女だとされていた例のUさんを除いては、誰もが戦士だと主張する。ましてや前世が農民だったなどと言う少女は絶対にいない。

という部分でした。昔すごい笑った記憶がある…。
別冊宝島『センス・パワー!』
 1980年に出た本。「センス・エリートになるための【感性トレーニングの技術】」とあるのですが、時代が時代だからなのでしょうか…2004年に二十代として生きる僕にはさっぱり理解できない、亜空間めいた内容の本でした!
 とりあえず記事の見出しをいくつか並べてみますが…
・病気が今一番新しいポップ・アヴァンギャルドだ。
 「進んだニューヨーカーたちの間では、病原菌を打って病気になるのが流行」、ということが病気の写真と共に書いてあったのですが、たぶん嘘で、この記事自体がネタなのであって、ネタを含めて「アヴァンギャルド」でしょ?と言いたいのかなあ?という感じでした。
・特攻隊精神こそおパンクだぜ、ベイビー
 時代を感じるなあ。「今一番ナウイ」って単語も文中にあったけど、この当時だったら「ナウい」が一切歪曲されない意味で使われてたのかな?
などなど、レイアウトも意図的にぐちゃぐちゃしてるし、感性を磨くって大変だったんだなあ、ということが感じられる一冊でした。
 なお、これらと一緒にファウンダーズ・クラウン・アンバサダー・DD(それか、ダブルクラウンアンバサダーだっけ?)であるところの中島薫のアムウェイ本も発見し、明日(BMWなど)へ向けて購入しようか…とも思ったのですが、レジに並べた時のおおいなる負のオーラのことを考え、止めました。

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 あとはなんかこじゃれた感じのお好み焼き屋でお好み焼きを食べましたよ。なんでかこじゃれてた。