聴いた音楽を淡々と記録するよ

 ただいま絶賛休日出勤中。
●『KISS×2スキ!恋せつな色』紋舞らん
 昨日あんまり人にはおおっぴらには言えない経緯*1により、紋舞らんさんのマスターピース、「あややっちゃおっかな〜。」を再び観る機会に恵まれたのですが、冒頭の名曲『KISS×2スキ!恋せつな色』PVの衝撃は色褪せていませんでした! 『Love涙色』への過剰なオマージュであるこの曲は、Love涙色とベースラインを恐らくほぼ同一としながらも、かの曲と対比するかのように落ちてゆくメロディーラインがまるで隠蔽された「あやや←→紋舞らん」という陰陽的二重構造を露呈させるかのようである。そして響き渡る紋舞らんのロー・スキルな歌声、全てにおいて意図せず(または意図的に)安っぽく造られたサウンドやPVのセット、さらに紋舞らんあややをほぼトレースする動きの数々は、松浦亜弥が持つ「あやや性」を紋舞らんの名において解体し、PV終了後から始まるであろう「男性の性的欲望が露わになる映像」が内包する本質的な滑稽さや、荒廃性を暗示するのである。言うまでも無く、逆説的にこの構造はロックだ。お前らの欲望なんてこんな歪でへんてこりんな、みみっちいものなんだぜ、と暴いてやるということ。そういった、世界への明確な「NO」と懐疑の眼差しこそが、ロックのダイナミズムを僕らに感じさせるのだぴょん(^^

●『Shake Some Action vol.1-UK』V.A.
 1970年代終盤〜80年代初頭の、パワーポップ寄りなパンクなどを集めたコンピ。このシリーズはUKものとUSAものが確か出てて、これはそのUK版。何曲かすっげーいい曲がある。

●『the milgram experiment』MIDGET
 今日の通勤時聴いてた。一曲目「the reflection stared」、二曲目「in the head and of the heart」が良すぎる。なんか、こういうギターロックだとかパワーポップを評して「洗い流されるかのよう」(気持ちが?)と書いてあった文章を僕はどこかで見た記憶があって、洗い流されるってのは少しわかる気がする。僕の場合、ギターの音に気持ちが「塗りつぶされる」感じがする。それが快感。あと、飛ぶような感覚がするのもいい。

*1:まあ別にエロ目的ではないんですけど…とはいえ…人にはそれぞれ事情というものがいろいろあってですね…