Nikkiに至る病、そして…

 わー、なんというか二個下の日記は、orkutねずみっぽいよね、っていう一瞬の会話から派生して正味二分で書いた脊髄反射的日記なのですが、日付は変わっちゃったけど今日は日記力、通称Nikkiエナジーが湧いてくる感じなのでさらに書きますよ。っていうこのスタンスは言わばNikkiコンボ、Nikki to Nikki、Nikki連鎖なのであり、それはつまり他者の欲望を媒介として成立するこの「Nikki」という概念を…ごめんなさい、正直意味わからないこと書いた。とにかく書ける、今日はどんどん書ける感じなんですよ、ああ、いま、神降し的に、Nikki力が、おれに集まっている!
 ですが、集まっているといってもまあ内容的にはろくなことが書けない、ただただ稚拙な文章が思い浮かぶだけ、というろくでなしの自動書記めいた感じなんで……もっとまともな文章が書きたいですよ僕は、本当は、出来ることなら。うーん、だらだら書いててもあれなので、せめてここしばらくの間で読んだ本や今日聴いた音楽の話でもします。


クルーグマン教授の経済入門 ISBN:4532192021
 すっごい面白かった。ちょっと恥ずかしいことに僕には学がないので書かれていることをもっと理解するにはさらに何度か読まないといけないと思うんですが、経済“一応”好きだけど苦手、という僕でもすらすら読めました。うん、まあいろいろ言われてるけどいろんな方面から考えようねー、っていう基本姿勢が大いに感じ取られて、個人的に好ましかったです。書かれた時代はちょっとだけ古いんですけど、(基本的にアメリカにおける)貿易赤字財政赤字、インフレなどの現象とそれらの相関性がわかりやすく説明されているので、わかった気になるにはもってこい(そんでまあ、その知識は恐らくそう間違っちゃいないだろう、と感じられるのもポイント)!なんて思いましたよ。最後の章は日本が陥ったっぽい「流動性の罠*1についての論文で、僕の苦手な「数式」が登場しているためか若干とっつきにくかったですが、それでもじゅうぶん過ぎるくらい読みやすいと思いました。この読みやすさは訳によるところも大きいと思います。非常に読みやすい口語訳なので。あ、あと僕はパワーバランスがものごとを決定してしまう、ということに結構興味があるので、そのことについても考えさせられる感じでした。

●オーランドー ISBN:4480034293
 ヴァージニア・ウルフによる「メタ伝記」。伝記ということになっているのですが、ストレートに読み進んでいくと直面する、お話の荒唐無稽さに引き込まれます。僕個人的には相当おもしろいお話でした。なお、男性的な視点、または女性的な視点で物事が描かれており、まあそれもそのはず、ストーリー的にはその複数の視点が交錯するのが自然だったりするからなのですが、その辺りも面白いポイントでした。あとこれは、英国的、とでもいうのか、「自然」の描写が多く、そういうのが退屈な人には退屈かもしれません。

今日聴いた音楽
●PSYCHO CANDY / THE JESUS AND MARY CHAIN ASIN:B00005HGGA
 彼らの、特にこのアルバムは轟音ギターがかき鳴らされるロックのエポックメイキング的な位置づけ、って感じですけど、勿論今聴くと轟音ってほどでもないし(聴く側の僕らが慣れてるから)、曲によってはメロディの甘やかさの方が耳に残ります。で、甘いメロディといったらこの曲かなあ。

「Just Like Honey
Listen to the girl
As she takes on half the world
Moving up and so alive
In her honey dripping beehive
Beehive
It's good, so good, it's so good
So good

Walking back to you
Is the hardest thing that
I can do
That I can do for you
For you

I'll be your plastic toy
I'll be your plastic toy
For you

Eating up the scum
Is the hardest thing for
Me to do

Just like honey

 ジャストライクハニー、恋人のように、甘くて緩やかで、それでいてあぶないかんじ。

●See You on the Other Side / Mercury Rev ASIN:B0000247TF
 次のアルバム『Deserter's Song』や最新作『All Is Dream』と比べるといくぶん攻撃的な音。若干(というか一瞬)メタル的な展開を見せる曲もあったりします。Mercury Revの好きなところは、聴いている間に感情、考えが揺れるがままになりやすい、というところです。独りでいる時なら、たまにはそういうことがあってもいいと思う。何故良いのか、あるいは、何故良くないのか、それは、率直に言ってわからないですけど、感情に従って言えば、いいという感じ。

*1:僕はこれをよく「罠」ではなく「トラップ」、「流動性トラップ」と呼んでいました。理由はその方がかっこよさそうじゃん?っていうのと、当時バーチャファイターⅡが流行しており、その中でアキラの「外門トラップ」という現象があってそれに似た響きだったから