はてな夢日記:Eagle Fly Free

 ちょっと楽しげな夢をいくつか見たので記録。一つ目の夢がひどいですけどね…。
●夢その一
 キック、スネア、ハイハットなどを真剣に、でも僕にはドラムがわからないので実際には適当に叩き、リズムを刻んでいた。心持ち向うで石川梨華が歌を歌っている。そのリズムを刻むことが僕の務めだ。七分間もあるこの大作曲は、穏やかなメロディと、緩やかなリズムで構成され、完全な石川梨華ソロ曲で、アルバムに収録されるという。こんな曲を歌わせてもらえてしあわせです、と彼女は言う。ほんとうに良かったな、と僕は思った。
 ブースの向うでは、赤みがかったレンズのサングラスをかけたつんく♂と思しき男が、ロックや、ロックや、と繰り返し喋っている。
●夢その二
 黄色っぽい日差しが、煉瓦、草草、そして世界を染めている。煉瓦造りの階段を僕ら七人ぞろぞろと、とてとてと登ると、気球グライダー*1の着場に出た。太陽には、目をやられるほどの眩しさはなかったが、そこから見渡す世界もやはり黄であった。
 着場に繋ぎ止められている気球グライダーの中には光の所為で黄がかった、元はクリーム色のクッションが敷いてあって、先客が二名、足を崩して向かい合いに座っている。僕らを含む七名がいっぺんに乗ってしまっては重すぎてすぐに墜落するのではないか、と危惧している僕は、傍らにいる人の手を取り、「今、先に乗っちゃおうよ。ここから七人も乗ったら落ちんじゃん?」と気球グライダーにいちはやく乗り込んだ。先に出てしまおう、という腹づもりだった。

 ワイヤーが外され、気球グライダーはぐいいと加速して空へと踊りだす。頬や胸、思考が後ろに引っ張られるような感覚が僕の動悸を速めるものだから、僕はしっかりと操作レバーを握っていた。レバーを引き、船首を心持ち上にあげるようにすれば、気球グライダーの高度はぐんと上がる。このままどこまでも昇ってゆきそうでコントロールを失いそうな怖さを感じる。腕の付け根、胸のあたりなどがざわざわぴりぴりと震えるような気がする。黄で染められた草原、小さく見える木々、さらに小さく見える地上の人々、そういった目で見ている光景がぎゅうっと目まぐるしく移動し、すばらしいスピードで視界の外へ。いや違う。移動しているのは僕らの方だ。
 レバーを押せば、気球グライダーは下降する。さきほどの光景、地上のそれらがぐいぐいと迫ってくる。そしてレバーをまた、ついと引くと、今度は上昇を始める。幾度か繰り返し、僕はこの気球グライダーの操縦法をほぼ掴み、しばしのフライトを楽しんだ。
 何度もの上昇下降を経て、やがて、揚力を静かに失った気球グライダーは、黄色草原に軟着陸する。僕はひとつ息をついた。あたりはまだ黄色い。

*1:熱気球とグライダーを足したような乗り物